メジャーセカンド|ネタバレと感想

【メジャーセカンド】158話『キャプテン失格』ネタバレ・君がいなけりゃ

メジャーセカンド|ネタバレと感想

 

練習に対する意識の違いが、はっきりと浮き彫りになってしまった風林中野球部。

前回157話では『けが人を考慮し、練習メニューを見直してほしい』と懇願した睦子を、大吾は手厳しく突っぱねてしまいました。

 

一方、大吾の”対立軸”となっている太鳳は、さらに態度を強固にしていくのですが。

 

今回158話は、部にとって思いもよらない事態になってしまいます。

 

ネタバレや画バレを含んでいるので気になる方は注意してください!

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MAJOR 2nd(メジャーセカンド)158話のあらすじ(注:ネタバレ・画バレあり)

意地

『練習に出たくない人は、出なくていい。このくらいで音をあげるなら、辞めてもらって構わない』

 

睦子は、大吾が昨夜発した言葉を、そのまま他の部員たちに伝えます。

 

明くる日の部室。

各々が動揺しながら着替えをしていました。

弥生にも連絡があったのかと、驚きの表情を隠せない千里

 

そこへ、遅れてやってきたのが・・・

 

太鳳です。

ギリギリの時間でしたが、この日は一人で現れました。

 

再びのボイコットを危惧していただけに、安堵する弥生なのですが、強情っぱりな太鳳は・・・

 

『初めは来るつもり無かったけど、こちらが追い出される道理はないからね。喧嘩するつもりで来たのさ』

 

その場にまた、緊張が走ります。

 

アニータはややあきれ気味に反論しますが、太鳳は彼女の右手を取りながら、こう言いました。

 

『未だにサポーター付けながら練習してんじゃん!あんたの右手だって、いつまで経っても治んないよ!』

 

先の大会で痛めたアニータの右手は、完治していなかったのです。

 

『弥生の肘もリトル時代に、オーバーワークでパンクしたの』

 

その時、睦子が部室にやってきました。

大急ぎで走ってきた彼女の口から、衝撃的な事実が告げられます。

 

緊急事態

大吾救急車によって搬送されました。

 

大事には至らなかったようですが、高熱と扁桃炎を起こし、当日の練習は欠席。

当然の事ながら、彼を除く8人だけでその日の練習をこなしました。

 

週が明けましたが、大吾はこの日も学校に現れません。

心配になった睦子は、彼を見舞うため自宅を訪れます。

 

 

懺悔

大吾の母・に迎えられた睦子。神妙な面持ちで部屋に入ろうとすると・・・

 

とても元気に素振りをしています。これには睦子も驚きを隠せません。

 

『俺、みんなに謝らなくちゃな』

 

大吾睦子に切り出します。

 

『大会で負けた悔しさと、次の大会までの事を考えたら、焦って周りが見えてなかった』

 

自分自身がオーバーワークによって潰れてしまった事。太鳳の意見も受け入れず、一方的に部を仕切った事に対し、反省の弁を述べる大吾

 

しかし、睦子は憔悴する大吾を優しくフォローします。

 

『大吾がどれだけ大変な事をやってたか。みんな、初めてわかったんだ』

 

大吾のいない間、部のメンバーで自分の役割を考え、分担して練習に取り組む事で、意見が一致したようです。

 

また、大吾ひとりに頼りっきりだった事を反省していました。

 

そして睦子が窓際まで来る様、大吾を促します。

窓の外には、他の部員全員が集まっていました。

 

『大吾!明日はちゃんと学校に来いよ!あんたがいないと練習になんないゾ!』

 

太鳳の言葉で救われた大吾は涙を拭い、前を向きます。

 

一件落着ですね。

 

 

MAJOR 2nd(メジャーセカンド)158話の感想・考察

太鳳の信念

普段は、愛嬌のあるパッチリした垂れ目が印象的な彼女ですが、あらすじの事項で挙げた伏し目がちな表情が目立ちました。

それだけフラストレーションを抱えながら、練習に参加しているのですから、無理もないのでしょうが。

 

今回158話で彼女が登場すると、またしてもアニータ『結局、けが人を口実にサボりたいだけ』とクサしてきます。

 

ですが、アニータの右手を掴みながら、怪我が治っていない事実を指摘し、また彼女自身も図星を突かれたような表情をしていますね。

 

過去に弥生が肘を痛めた事で、それ以来太鳳がこのような考え方になった訳ですが。

あまりの真剣さに、いつもはいい加減に見える先輩への印象も少しは変わったのでしょうか。

 

また、アニータの言葉に聞き耳を立てるようにしていた太鳳に驚く姿も人間味があって良いですね。

 

睦子の気づかい

『仕切ったり、指示を出すのは慣れていない』とは言っていたものの、睦子はよく頑張ってくれました。

 

練習メニューの組み立てから、道具を運び、ノッカーを勤めながら、時にはブルペン捕手として投手陣の球を受けるのを一人で全てこなすのは、並大抵な事ではありません。

 

大吾の負担が減るよう、他の部員に協力を呼びかけたのもおそらく睦子でしょうから、パイプ役として上手く立ち回っていましたね。

 

幼なじみで、リトルリーグ時代から気心知れた存在だからこそ、大吾も余計嬉しかったのは間違いないと思います。

 

全体を通して

意見の違う者同士が激しくぶつかり、時にはつかみ合いに発展し、お互いに認め合っていく様な昔ながらの青春群像劇を期待しましたが。

 

これも時代なんでしょうね。

 

最後に今週気づいた事。

 

作者の満田氏も煮詰まっていたのでしょうか・・・

 

以上、読んで戴きありがとうございました。

 

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