208話のラストではサークルの部室で偶然会った夏生から「小説が書けなくなった」と告白され、雅が衝撃を受けたところで終わりました。209話では、「どういうこと?」とい雅が尋ねるところから始まります。
また、夏生の師匠でもある桃源先生と、夏生が良く知る人物につながりがある事を匂わせる展開も出てきます。
ネタバレや画バレを含んでいるので気になる方は注意してください!
ドメスティックな彼女209話のあらすじ(注:ネタバレ・画バレあり)
スランプに悩む夏生
初めて出した単行本。そのオビの煽り文が原因で炎上騒ぎが起きた事がスランプの原因かと思っていた夏生。それでも周囲の励ましで立ち直り、再度小説を書き始めようとペンを取ります。けれど、真っ白になった頭からは何の作品も生まれてはきませんでした。
今まで書けなかった時とは違うと悩む夏生。「こんなことは初めてで、正直どうしていいかわかんないんだよ。」と雅に語ります。
動揺しながらも励ます雅
スランプから抜けられるかどうか、自分でもわからない夏生は、自分は能無し。脚本も書けなくなってしまったのだから、サークルにとっても必要ない。だから辞めようと考えていました。雅はそんな言葉に動揺しつつも、「絶対にそんなことない」と夏生を励まします。
サークルには、脚本を書く以外にも演出・役者・照明・音響・衣装などさまざまな仕事が沢山あり、必要ない人なんていないのです。「小説がなくても藤井くんの価値は変わらないから!」思いのこもった雅の言葉に、夏生もサークルをやめる事を思いとどまります。
レビューの静かな変化・桃源先生のアドバイス
夏生の担当である蔦谷は、夏生の作品「明日の色」のレビューが変化している事を知ります。悪評も終息する頃にはカウンターが来るという編集長の読み通り、高評価がじわじわと増えていました。けれど、払った代償の大きさを痛感している蔦谷は、素直に喜ぶことができません。
その頃、夏生は師匠である桃源先生にスランプに陥った事を相談していました。
急に自転車に乗れなくなったような感覚で、“今までどうやって漕いでたっけ”みたいだと話す夏生。この業界では聞かない話ではないが、直し方や立ち直るきっかけは人によってさまざま。無理に書こうとしても、書くのも読むのも辛くなることを知っている桃源先生は、書けていた時のことは、今は一旦忘れた方がいい。小説嫌いになりたかねえだろ。と、夏生にアドバイスするのでした。
笑顔が生まれる、ヒナとの時間
お正月の藤井家では、家族がリビングでくつろいでいました。夏生に元気がない事を感じ取ったヒナは、原因は雅ではないかと想像しますが、本人に確認することはできません。こたつの中で足をくすぐったりして夏生を笑わせます。「なーにやってんのいい年して!」と笑われつつも、忘れかけていた笑顔が一瞬夏生に戻った瞬間でした。
華先輩と桃源先生に知らない過去が?
新虹社の文藝大賞受賞式に、受賞者である華先輩と、夏生の姿がありました。こういう場所になれていない華先輩の付き添いで会場にやってきた夏生。壇上に上がってスピーチする華先輩を見ながら、脳裏にはかつての自分がよぎります。
「俺から小説を取ったら、もう何物でもなくなっちゃうな」
虚無感に襲われる夏生。そんな夏生は、会場で桃源先生に出会います。桃源先生は式典嫌いで、普段はこないのですが、今回は大賞受賞者が夏生の関係者なのと、完成度の高い作品だったため話してみようとやってきたのです。
そこで夏生は、華先輩を桃源先生に紹介します。しかし、華先輩の名前を聞いた瞬間、桃源先生は顔色を変え、華先輩を抱きしめたのでした。
ドメスティックな彼女209話の感想・考察
これまでにないスランプを経験する夏生
「自分から小説を取ったら何も残らない」でも書けない。そんな夏生の苦しみが今回の中心になっています。炎上がきっかけなのか、燃え尽き症候群なのか。また書けるようになるのかもわからない中、再び書けるようになるきっかけは一体なんなのでしょうか?
雅やヒナ、担当の蔦谷さんや桃源先生など、夏生の才能を認めている人たちの支えなのでしょうか。あるいは、じわじわと高評価が増えてきているデビュー作「明日の色」が、思わぬ形で後押しをするのかもしれません。今は離れていますが、ルイとの関係も影響してきそうです。
予期せぬ起爆剤?桃源先生と華先輩の関係は?
受賞式の会場で、華先輩の本名「榊 華」を聞いて、動揺した桃源先生。年齢からすると実は親子だったとか、驚くような過去が秘められていそうです。そして、この事が夏生のスランプ脱出の予期せぬ起爆剤になるのかも?
今後の展開に期待です!
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