青の祓魔師|ネタバレと感想

【青の祓魔師】110話(2019年5月号)ネタバレと感想

青の祓魔師|ネタバレと感想

 

「月刊ジャンプSQ.」2019年5月号に掲載されている「青の祓魔師」110話のネタバレです。

 

109話では、過去の出来事を見る燐。ユリがとうとう出産し、「青い稲妻作戦」が開始されました。

母の出産を見ていた燐は、「俺は生まれるべきじゃなかった」と目の前に広がる惨状を見ながら激しく後悔します。ここぞとばかりに支配しようとするもうひとりの燐。

そこにメフィストが現れ、我に返りますが失神させられて「頭を冷やせる場所」へと放り込まれます。

そして現実、イルミナティへ行った雪男は、検査結果が出たところでした。

 

110話では雪男が総帥と話すところから始まります。はたして雪男とサタンの繋がりは?

ネタバレや画バレを含んでいるので気になる方は注意してください!

関連記事:【青の祓魔師】109話(2019年4月号)ネタバレと感想

 

 

青の祓魔師110話のあらすじ(注:ネタバレ・画バレあり)

雪男の炎への耐性と左目

飛行する空中要塞の中、雪男はイルミナティの総帥と対面します。

素晴らしい検査結果が出たと言われる雪男。結論は、雪男は人間、ということでした。

どの悪魔の憑依にも耐性はなく、もちろんサタンの憑依もムリ。

 

腕の治りの速度から察しのついていた雪男ですが、でも「ただの人間でもない」ということを伝えられます。

 

゛論より証拠”として、突然総帥は雪男に向けて部下に「放射用意」と命令。

驚く雪男。「撃て」の言葉とともに、放射器に炎が灯ります。

こんな展開を予想していなかった雪男、焦るも炎の放射を受けます。

 

しかし、放射器から放出されたのは「青い炎」。雪男の右腕に炎が到達し、着ていた制服を燃やしていきます。しかし、腕は全くの無傷。

 

雪男は青い炎への耐性が異常に高いことが実際に証明されました。

 

総帥は、だから父上であるサタンは雪男の左目に干渉できる、父上にとって雪男の左目が物質界(アッシャー)を覗く貴重な窓なんだ、と雪男に伝えました。

 

何故左目に!?と驚く雪男ですが、雪男は左目に深く魔障を受けた痕跡があり、その所為かもと言われます。

でも、総帥は奥村燐と同じ母胎にいたことによる副産物と考えていました。

これを聞いて、受け止めきれない雪男ですが、さらに総帥は「それどころじゃない」と続けます。

 

総帥は、結社が開発した、赤・黒・青の炎を83%の再現性で放射できる次元可変火炎放射器を使い、雪男へ向け赤から黒への炎を放射させるよう部下に言います。

 

気軽に放射するなと怒る雪男ですが、どうかと尋ねられた雪男は、始めは熱いが徐々に慣れると答えました。

青い炎が聞かないということは、物質界(アッシャー)の赤い炎、虚無界(ゲヘナ)の黒い炎も聞かないという事を知らされます。

 

雪男は、つまり自分には兄の青い炎は効かないということが分かりました。

 

この事実が知れただけでも、イルミナティに来た意味はあった、と雪男は感謝します。

 

雪男への贈り物

そして、総帥は魔法科学を利用した”魔法光学明細空中要塞”を案内し、約束したものを送りたいと雪男に言います。

 

今は取換えたばかりで調子がよいからと自ら動く総帥。

 

結社の魔法科学研究の中枢である空中要塞は、特に武器や装備開発に力を入れており、ここの技術がここまで高度だということに雪男は驚きます。

 

そして、壁に飾られた二対の銃に目がとまります。

やはり道具は主を呼ぶものなのかも、と一言つぶやき、総帥はアルムマヘル銃の試作機と原型機だ、と説明。虚無皇アルムマヘルの結晶を使った銃で、上級悪魔にも致命傷を負わせる、と。

 

正十字騎士団の使う聖銀や聖水は、表向きにはヴァチカン深部神秘部が製造しており、聖遺物を基に造られるとなっているが、実際は虚無皇アルムマヘルの結晶から滲み出る成分を抽出して作られている。

 

アルムマヘルの力は黒い炎と同質、黒い炎は悪魔を無に、人間を虚ろにする。

この銃は結晶原石を使った強力な祓魔武器だが、人間が長時間使用すると記憶障害が起こるため、テストタイプとプロトタイプが造られたまま量産はされていませんでした。

 

しかし、黒い炎を無効化する雪男なら使うことができる、と雪男に「差し上げます」と言う総帥。

 

気前が良すぎて怖いが、正直この銃は嬉しい、と喜ぶ雪男。

後日調整して渡す、と言い、「贈り物の仕上げ」と総帥はとある部屋へ案内します。

 

暗い部屋に案内された雪男。明かりをつけると、液体の中にたゆたう人らしきものが入った円形の装置がいくつも目の前にありました。

 

総帥は「私の完全なクローンです」と話し始めます。

研究の基盤は地上の秘密研究所なので、ここにあるのはストックだと説明。

十三號セクションでの研究が、イルミナティで完成。完全なクローン製造に成功していました。総帥の体は無理をすると体が劣化、エリクサーがないと一日と持たないが、クローンのおかげで替えが利くようになった、と語ります。

 

こんな再生医療まで実現させていたのか・・・と驚嘆する雪男に、総帥は問いかける。

「どうしますか?その腕」

 

全治4・5週間にかかる腕を、ここでなら今日中に治せると言うのです。

アルムマヘル銃を持つ為の両手が必要なはず、と言われ、考える雪男。

 

心配の竜士・出雲

一方、円卓会議上前では、竜士が査問会議に行ったライトニングを心配して待っています。そこに、出雲から電話がかかってきます。

 

出雲は、竜士に「ヴァチカン本部行きの鍵を持ってるでしょ、自分を迎えに来て、自分もヴァチカンに行く!」とまくしたてます。

 

何を言ってるのかと聞く竜二、焦った様子で出雲はしえみがヴァチカンの何かに連れていかれた、と説明。

急すぎて何も判らない、どうすればよかったのかと取り乱す出雲に、落ち着けとなだめます。

 

゛賢座庁”って言ってたのを思い出した出雲。まさか、しえみは賢聖(グリゴリ)に関係あるって事――――!?

 

緑がたくさんの場所で、多くの人に迎えられるしえみ。

「お帰りなさいませ シエミ様」と向けられる笑顔。

こんにちは、と挨拶するも、思ってたよりずっと怖いとおびえるしえみでした。

 

竜士と電話する出雲は、まさか、と思いつつもそう考えれば今までのおかしいところが全部辻褄があうのではと話します。

 

査問会議を受けるライトニング

そして査問会議。

ライトニングはドラク・ドラグレスクへの暴行について弁明を求められます。

 

ドラグレスクはイルミナティの犬だ、証拠もあるというライトニング。

資料は信じられないという反応だが、十三号セクションについては事実と認める、とメフィストが発言します。

ドラグレスク博士が所長としてクローン研究をしていた事も事実、施設内でニコラエ・エミネスクと名乗っていたことも明かします。

悪魔の戯れ言という者もいれば、逆にやっと腑に落ちた、と納得する者もいました。

 

しかしメフィストは断言します。「有り得ません!」

 

博士はモリナスの契約書を交わしており、セクションに関しての発言・研究はできない、イルミナティと繋がって研究することは不可能では?と発言。

 

証拠の動画では、死神も印章も映像に撮れており、この動画が証拠にならないか?と問うライトニング。こんな拷問で強要した自白は証拠にならないと言われますが、博士はギリギリで完全なクローン技術を完成させ、契約した首から下をクローンに挿げ替えて契約書を逃れたのでは?と予測。

 

証拠は博士の首にある、と見せることを要求し、博士は首元を見せます。

 

しかし、何もない。

 

そんなはずは・・・と言うライトニングだが、他の者がみても違和感がない。しかし自分は見た、と主張するライトニング。そして何かに気づく。

 

「光・・・ 光の眷属・・・幻・・・」

 

ライトニングは「頼む!」と、ここの全員の視覚を錯覚させている可能性は?この上を調べてくれと懇願。聖騎士であるエンジェルは「残念だ」と一言。

審議する、とライトニングに退室を促します。

「そうはいくか」と博士の首元へ攻撃を仕掛けるライトニングだが、取り押さえられてしまいます。

 

二度目の暴行は重罪、として深部牢に連行。

部屋の外で待っていた竜士、ライトニングが「ぼく証明に失敗しちゃったみたい。参ったー」と言いながら連行されていくのをビックリして見送ります。

 

その頃、廉造が雪男を案内中。歩きながら、廉造は雪男に伝えなければならないことを思い出します。

耳打ちで伝える廉造。それを聞き、驚いた表情を見せる雪男。

伝えたから、後はお好きに、と言う廉造に、「君は…どっちだ」と問う。

笑ってごまかす廉造だが、「先生こそどっちですか?」と聞き返します。

 

そして、腕の再生治療を受けた雪男、部屋でシャワーを浴びながら、確かに治った腕を確認。何か思いがありそうな笑みを浮かべる―――。

 

 

青の祓魔師110話の感想・考察

しえみは何者??

「お帰りなさいませ シエミ様」

どうも賢聖に関係のあるしえみ。「おかえりなさいませ」というからにはここにいたか、いるべきの人間、そして、「シエミ様」と敬称をつけられて迎えられてることから、なんか地位の高さを感じます。

 

博士のモリナスの契約書は?

ライトニングは査問会議で物的証拠を求められ、提出した動画を再生。そこには痛めた左頬を押さえ息を切らす男の姿が。

十三號セクションの最終目標は、悪魔の主たちの完全なクローンを作る事だった、研究の先導者はエミネスク博士、と証言しています。

完全なクローンは完成しないままセクションは閉鎖された、とこの元十三號セクションの研究者と思われる男は言い、彼はこの後モリナスの契約書が発動し亡くなった、とライトニングは説明します。

絶対であるモリナスの契約書、博士は何らかの術やカラクリで逃れたのか?解き明かされる時はくるのでしょうか?

 

雪男が最後に見せた笑みの真意も気になるところ。炎が効かないことを利用し、そして新しく手に入れた銃の威力は??雪男はどうしていくのか。

廉造の耳打ち話の内容と、まだまだ謎は多いです。次回111話ではどう展開していくのでしょうか?

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